庵治石について
庵治石という石をご存じでしょうか。
これは1000年もの長きにわたって銘石として大事にされている石で、きめが細かく優美な雰囲気を持っています。この美しさは全国に知れ渡り、多くの人々からも愛され、非常に高額で高級墓石に属します。しかしながら、お墓に対する思いと風格に魅了され、建立されています。
庵治石の歴史
庵治石の著名なエピソードは、700年ほども前、1339年に存在しています。足利家の氏神として崇め奉られた石清水八幡宮の再建のときに、この庵治石が使われたというものです。四国の土地から、遥か離れた京都の地まで運ぶほどの労力と時間をかけてもなお、「庵治石を利用したい」と考えた人がいることが、ここからわかります。
ただ庵治石の採掘の歴史自体はもっと古く、平安時代の末期からすでに採石されたともいわれています。また、現在のような加工が行われ始めたのは、おそらく1804年ごろのこととみられています。
その後も、庵治石は激動の時代を駆け抜けます。明治時代には採石と加工が分業化され、大正時代には加工技術が確立されます。石材切削機が作られた戦後は加工技術が大きく進歩し、難しい加工も行えるようになりました。
このように、庵治石には長く語るべき歴史があります。悠久の時を生きるこの庵治石に、私たち西山石材は敬意を持って接しています。
庵治石の特徴美しさについて
庵治石は、「花崗岩」に分類されます。
花崗岩はマグマによってできた岩石のうちの一つで、の石英・長石・雲母などの成分で構成されています。庵治石もこれらで構成されていますが、一つひとつの結晶が小さいのが大きな特徴です。
庵治石は、目が細かいほど黒っぽくなり、目が粗いほど白っぽくなります。
目が細かいもの(細目)は、磨けば青黒い細かな紺がすりのようになるのが特徴です。また、「斑(ふ)がうく」という現象があります。これは一種の「まだら」を指す言葉であり、石の全面が美しい二重のかすり模様を見せるというものです。
対して中目は、白く美しい上品な斑が浮き出ます。洋風のお墓にぴったりの姿で、このタイプのお墓を希望する人によく用いられます。
庵治石の特徴墓石としての性能について
このように唯一無二の美しさを持つ庵治石ですが、墓石として加工したときにも優れた性質を示します。
細かな彫刻が可能
石英・長石・雲母などの結晶が小さく、その結合が緻密なため、細かい彫刻を行えます。
水を通しにくい
成分がぎゅっとつまっているため、湿気を含みにくく、風雨にも永く耐えることができ、美しさを保ちます。
磨けば磨くほど艶が出る
粒子が細かいので、磨くほどに輝きを増します。
文字を刻んだ時、見やすくよく映る
青黒く、紋様が細かいため、文字を刻んだ時の堀底(掘った部分の石肌)の見栄えが非常に良く、あえて着色をしない仕上げをするのも魅力です。
庵治石の墓石
庵治石の彫刻品
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